《庭園ミュージアム》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「希望とは、もともと存在しない、それは、地上の道のようなものだ。
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1. 子どもの足跡プロジェクト"The Trace of Walking" 子どもの足跡プロジェクトは、子どもたちにコミュニティーの価値と差異の価値を知ってもらう、実践的な作業でありますが、これまでに、我々に忘れられない多くの感動を与えてくれました。子どもたちと関わることは、常に発見と学習の連続であります。子どもたちが我々に、彼らの両親や祖父母、先生、そして沢山の老若男女のボランティアの方々と分かち合うことを助けてくれました。 私は、世界の多くの子どもたちと子どもの足跡プロジェクトを実施し、人類が持つボランティア精神の象徴としての庭園ミュージアムを皆さまとともに造ることを望んでいます。最近起こった、新潟中越地震は、我々に深い苦しみを与えました。しかし、日本全国から、様々な年齢層のボランティアが、被災者を助けるために集まっているのを拝見して、喜びで心が一杯になりました。体調が不調なため、個人的に被災地へ赴き、彼らとともに働くことができず、恥ずかしく思いました。しかし、テレビなどの報道を通じて、日本人が表した同情の証言は、日本の心を動かしたことと確信しております。私が愛する日本は、このような日本です。このような日本をフロントと見ています。 戦後、日本は、同情の力でもって築いてきました。この事実は、忘れてはならないと思います。金持ちも貧しい人も隣りあわせで新しい日本を築くために働いてきました。この絆が断ち切れてはならないのです。金持ちは、この貴重な経験を忘れてはならないのです。同情が枯渇すると、悪徳が始まり、人間を分け隔て、生活の本質から心を遠ざけてしまいます。 2004年11月4日 |
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「なし」は、聖なる土地、高野山で生まれました。密教の寺の庭に輝く銀色の光が私の心を照らしたのです。私は、1996年の冬、妻とともに数日間を宿坊で過ごしました。そして、物語「なし」は、健康で清潔に生まれました。 ■ 庭園ミュージアムは、庭園と博物館からなる。 ■ 庭園について
■ 補足 さて、ここで、控えめな提案をさせて頂きたいと思います。
いずれにせよ、もし、この庭園ミュージアム構想に対して、皆さまのご理解を得られましたら、想像上の庭園ミュージアムと、ある場所を想定した庭園ミュージアムのふた通りの構想を、皆様と一緒に、分かりやすく、模型やコンピューターグラフィックなどで、簡潔化して行きたいと思います。私の希望としては、フロントアジアのメンバー全員がこの構想に関わって頂くことです。まず、幸運にも、我々には古市さんとスタッフの方々がいて、この構想のコア的な役割を是非果たして頂きたいと思います。また健康を快復されつつある、馬場さんにもより良い結果をえるために、アドヴァイザーをお願いしたいと思います。また、都市計画などをご専門とされている、野口さんには、現実的に提案の可能性がある、日本の場所など、ご指導頂ければと思います。 2003年1月 * Paul Kleeの日記 (1916年) |
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1. 建設費用の経済的な問題 この2点について考えさせて頂くことができて、有り難く思っております。 私は、新たな提案を考えました。上記問題点の軽減になるといいのですが。新しい提案は、子どもの足跡プロジェクトに加えて、ボランティアの仕事を、庭園ミュージアムのコアにするというものです。ボランティアの仕事の中でも、ここでは、特に、世界の子どもの問題に直接関わって仕事をするボランティアを意味します。この新しい形が、現実の社会や経済に、より適合した企画となるための、手助けとなるかどうか、一緒に見て行きたい思います。その前に、ボランティアについて、私の手短な見解を述べさせて頂きます。 ■ 古代世界のボランティアの様相 この感情は、当然ながら、人間の意識に限られたものではありません。地球上の様々な生き物にとって、共通の意識と言えましょう。恐らく、初期のボランティアの形跡は、大敵などを前に、身の危険から、自主防衛の必要性が生じた時に見ることができるのかもしれません。そして、コミュニティーの一員として共に暮らすことを望む最初の意識は生まれたのだと思います。一度コミュニティーの中で暮らす意識が芽生えると、“慈善(チャリティー)”という感情への道が開かれます。“慈善”は、本来、ボランティア(奉仕)よりも、より古い様相を持っています。“慈善”とは、援助が必要な人を助け、見返りを期待しないことです。世界の古い信仰には、“慈善”は重要な位置を占め、今日でも“慈善”を施すとにより、神に近づくことが出来る、と考えられています。何故なら、神は、寛大だからです。 ■ 近代世界のボランティアの様相 A. 専門家のボランティアによるグループ 経済的に発展している社会において、これまでの国家的組織に代わる、新しい形のボランティアが増えています。専門的な知識・技術を持つボランティアによる、規律のある組織は、社会の新しい問題―亡命、移民、麻薬、児童虐待、エコロジー、環境、種の保存、老人、浮浪者など―に責任を持って取り組み、新しい仕事の形をつくっています。日本には、NPO, NGO、その他の組織の形を取って、ボランティアのグループがたくさん存在します。彼らの活動範囲は、全世界に広がり、特にアフリカ、アジアで多くの取り組みがあります。国外へ商品を輸出している、日本の多くの企業は、世界の様々な場所で援助が必要な人々を助ける組織を支援しています。また、トヨタ自動車のような、日本企業のリーダーは、アジア諸国の発展や経済的支援などに関する独自のプログラムを持っており、よい例だと思います。このような社会問題を経済的にサポートするプログラムには、数年の経験を経た後、日本とローカルのボランティアによる、協同的なイニシアティヴも生まれています。このようなイニシアティヴの多くが、息の長いプログラムを持っています。プログラムの例としては、子どもの教育をする学校の設立と運営、エイズなどで病む子どもたちを支援する病院や施設の設立と運営、地雷を踏みハンディキャップとなった子どもたちのリハビリを支援する施設の運営などが上げられます。 これらボランティアの仕事の様々なアスペクトを考えると、子どもたちの支援活動をする、様々なボランティアを、庭園ミュージアムのコアとしてつくることは、適切だと考えます。つまり、「子どもの足跡プロジェクト」とともに、世界に散らばる様々な家族及びその子どもたちとボランティアとの経験を集め、それらを社会的、人類的な経験の成果として見せる、庭園ミュージアムの創設です。古代的な価値によって刷新を望む近代社会にとって、重要な一歩だと思います。 ■ ボランティアが関わっている、世界の子どもたちのための庭園ミュージアムは、どのようなものでしょうか?
■ 経済的なアスペクト
以上の点を考慮すると、庭園は、以下を通じて、自主運営することが出来ます。
■ 建設及び運営に関するアスペクト 例: ボランティアをベースとした、より詳細なプロジェクトをつくるには、“リーダー”と呼ぶ、研究グループの結成:― 研究グループ “リーダー”は、東京に支部を持つ、ひとつか複数のNPOによって結成されます。例えば、NPOサポートセンター。フロントアジアには、既に「子どもの足跡プロジェクト」に理解を持って頂き、このプロジェクトに関する講座や講演の機会を頂きました。 ―伊藤さんは、この方面の専門家でいらっしゃるので、伊藤さんのディレクションのもと、研究会を設立するのは、適切だと思います。
これらの研究から、子どもを支援する様々なグループの活動を明記した地図が出来ます。この地図やその他の詳細な情報が、将来、子どもの足跡プロジェクトを、これらの子どもたちと一緒に推進して行くには、どのようにしたらよいのかを考える基盤となるでしょう。多くのグループは、ユニセフと仕事をしているので、あまりそう遠くない時期に成果を得ることができるのではないかと思います。本日、皆さまのご意見、そして今回特別にご出席頂いた方々から、この構想に関するご意見を伺うことを嬉しく思います。 2003年 2月8日 |
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