◎粘土の選択 |
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粘土は、プロジェクトを実施する場所の性格を持っているものを選択するのが望ましいです。
例えば、森で取った粘土、海岸又は草原で取った粘土は、それぞれ、かなり異なります。粘土は、不均衡であることが重要です。様々なミネラルなどが含まれた粘土は、温度によって、多様に焼き上がるからです。そのような理由から、不純な土によって焼かれたものは、不完全であると言えるでしょう。不完全であるがこそ、興味深いのです。その方が、ミネラルなど、自然の物質の力が強く感じられます。 |
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◎釜・木材・温度 |
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最も適している釜は、登り窯でしょう。森の近くの丘にそのような釜を作ると、粘土や木材を運ぶのが容易であり、火の調整にも適しており、理想的であると思います。釜は、風の吹く方向に作られるべきです。 |
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◎焼成 |
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粘土を焼くのに、木材を使用することは、非常に大切です。電気釜やガス釜で焼くのは、フレスコ画に人工色で描くのと同じことです。よい職人は、焼成の状況に応じて、どのような木材を使用したらよいのかを知っています。固い木材は、ゆっくり焚き、
長時間温度を高く保つことが出来ますので、600度以上になるまでは固い種類の木材を使用し、以後、素早く燃える、適当な木材を使用することが出来ます。釜、灰、廃材の粉、釜の中での粘土板の配置方法は、それぞれ、オブジェの色を識別するのに、重要な役割を持っています。焼成は、少なくとも8時間は必要です。焼き始めるのは、日が暗い内の方が適しています。木材を使用した釜は、常にコントロールが必要です。
特に木材は、5分毎ごとに入れ続けなければなりません。このように、釜の側で働き続け、火の側に8時間たたずむことは、素晴らしい経験になるかもしれません。異なる木材ごとに、異なる火、異なる音や香りがあり、静けさの中で集団で時を共有すれば、忘れがたい精神的な経験になることでしょう。 |
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